今回は、リフォームで断熱対策ばっちりのY様邸をご紹介します。
断熱材といえば、皆さまどのようなものを思い浮かべるでしょうか?
グラスウールや羊毛などの繊維系のものや、
ポリエチレンやウレタンなどの発砲プラスチック系があり、
断熱材といっても様々な種類のものがあります。
今回Y様がリフォームをするきっかけになったのは、
お子さんも独立され、これからご夫婦二人の生活となり、
セカンドライフをより快適に過ごされたいとの願いから。
元々のお家の作りを活かしながら、間取りも大きく変更するプランとなりました。
施工前の現場調査では、床や壁に断熱材が入っておらず
隙間風が吹いていることが判明。
そこで、水回りや内装のデザインはもちろんのこと、
「快適性」を重視し断熱材にもこだわってご提案させて頂きました。
Y様邸に施工させて頂いたのは「アイシネン」という
カナダ発祥の発泡ウレタンの断熱材。
このアイシネン、現場で2つの原液を混合して、
専用のスプレーを使って直接建物へ吹き付けると、
数秒で約100倍に膨らんでいきます。
現場の形状に隙間なく充填することができるので、
まほうびんのような高い気密性を持っており、
これにより夏場のクーラーや冬の暖房の効きが格段に良くなります。
シックハウス症候群の原因とされるホルムアルデヒドや
揮発性有機化合物を含まないので、安全性が高く、
万一の火災時でも自己消火性があり燃え広がりません。
そして、吸音性もあり騒音対策や防音の効果もあります。
何より、アイシネンの施工は認定された「スプレーヤー」にのみ
許されており、施工品質も保証されています。
↑認定されたスプレーヤーによる施工
断熱の施工がおろそかになれば、
夏場や冬場の冷暖房の効きの悪さや高い光熱費、
部屋ごとの温度に急激な差が出ることでのヒートショック、
結露やカビの発生による健康面への影響など、
お家の中で様々な不具合が出てきます。
断熱材は壁に隠れており目には見えませんが、
家全体を覆っているので、実際にはお家の中の大きな割合を占めています。
TUKURU HOUSEでは、ほぼすべての住宅に
この断熱材「アイシネン」をご提案させていただいております。
また、京都市では省エネリフォームの支援で
断熱材の使用に補助金が出るため、ご利用いただきやすくなっています。
京都特有の盆地の気候を乗り切り、快適な生活を送るうえでとても重要な
役割をもつ断熱材、ぜひともこだわって頂けたらと思います。
※あべきた2016年9月号掲載記事
2017.02.03.